香港マカオ間の橋工事で魚介類に有毒物

更新日:2016年02月29日
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香港海鮮

香港とマカオを結ぶ「港珠澳大橋」の建設が急ピッチで進められていますが、この付近で採れた魚介類のほとんどが鉛やカドミウムの含有量が基準値超えであったことが分かりました。

この調査は大橋建設付近の魚介類を主に取り扱う「大澳(タイオー)の市場」を対象に、香港人記者と浸會大學がおこなった調査であり、「コイ科の魚(鰂魚)、ナマズ、さざえ、ホタテ」が鉛とカドミウムの基準値超え、シャコについてはカドミウムが基準値を超えとなりました。

浸會大學の分析では、大橋建設により赤潮や海藻が大量発生し、工事での堆積物が大量に海に流れて環境悪化したことが原因ではないかと伝えています。

一方、香港政府は、水質検査の結果では工事前と工事後でほとんど変化はないと説明しており、食品の安全を守るため今までと同様に食品検査を行い管理すると発表しています。

大澳は海鮮が有名なエリアで多くの観光客も訪れますので、今後の行方が気になります。