ビザ無し就労で日本人空手世界チャンピオンが逮捕

更新日:2016年02月22日
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不法就労逮捕

2/19(金)午後、沙田の香港体育学院で5日間の空手指導をおこなっていた空手道世界チャンピオンの佐久本嗣男氏と、そのアシスタントが、就労ビザ無しの不法就労の罪で逮捕されたことが香港の複数紙面で取り上げられていました。

佐久本氏はコーチとして香港空手道総会に雇用され、5日間のコースで指導を実施、1日10,000香港ドルの給料が支払われることになっていたようですが、就労ビザ申請をおこなっていなかったようです。逮捕前日、香港空手道総会のフェイスブックページに佐久本氏が指導をおこなっている姿が投稿されており、金曜日の指導中に香港イミグレーションが連行に出向いたようです。

佐久本氏は空手道個人型の世界大会優勝7連覇を達成しギネス記録にも認定された人物で、沖縄県立芸術大学の第6代学長も務めていました。世界中で空手道国際セミナーをおこなうなど、空手を世界に伝えることに大きく貢献している人物ですが、香港での就労に関する十分な理解がなかったことからこのような問題になってしまったのだと思います。

香港の法律では、就労可能なビザ無しでの外国人の雇用は禁止されています。就労者は最大2年間の懲役刑と最大50,000香港ドル(約75万円)の罰金、雇用者は3年間の懲役刑と350,000香港ドル(約525万円)の罰金が科される可能性があるため、今回のように5日間の短期就労であっても必ずビザ取得をおこなう必要があります。たとえ無給であってもビザ取得が必要です。

香港イミグレーションは不法就労に対しての取り締まりを強化しているようです。ビザ取得の要否が不明な場合は、香港BSにお問合せいただければと思います。