世界の工場「東莞」、ここ1年で4,000件が閉鎖

更新日:2015年11月26日
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中国経済

世界の工場と呼ばれていた広東省東莞(トンガン)市ですが、人件費の高騰、人民元高によるコスト増、そして多くの企業が東南アジアやアフリカなどへ拠点移動を考え、この1年間で4,000件を超える工場が閉鎖になったようです。

今年の上半期には、サムソン下請け会社や台湾大手工場の生産停止が相次ぎました。特に電子部品業界のダメージは大きく、工場を閉鎖していない企業でも昨年比70%以上の収益減に苦しんでおり、中には、経営難に対応しきれず行方をくらませてしまう工場経営者もいたようです。

今回の東莞の工場倒産の流れは「第2波」と呼ばれています。「第1波」は2008年のリーマンショック後から2011年の3年間のことで、東莞最大のおもちゃ工場など3,500件ほどが倒産しました。当時の工場は主に輸出がメインだったため、製品をまだ景気が良かった中国国内マーケットへ転換することで立て直した企業も多かったようですが、現在では中国国内も激戦区となっており販売も容易ではありません。

悲観的な見方がある一方、東莞市長は「特殊技術のない企業が離れているだけで海外からの新しい投資も増えている。東莞は緩やかながらも成長している」と発表しています。中国経済の冷え込みは世界に影響を与えます。今後の動向から目が離せません。